『榎本ミナの万象学コンサル』第2回放送要約
ハワイ州公認日本語放送KZOOラジオでの放送の要約になります
万象学でお伝えすることは大きく2つになります。
- ご自身が生まれた瞬間に与えられた人生のミッション
- その人独自の人生のタイムタイミング
今回は特に二番目のタイムタイミングに関してのお話が中心
タイミングに関しては2つあります
- ご本人のやりたいというタイミングと宿命のもつタイミングがマッチしているか?
- ご自身のタイミングと時代があっているか?
例えば 働くのが大好きで結婚より仕事!!という女性が令和に生まれてもあまりストレスはないかもしれませんが まだまだ女性の社会進出が珍しい明治時代に生まれていたら、彼女は大学に行くチャンスすらなかったかもしれませんし、彼女のミッションをうまく時代にあわせていくのはむずかしかったかもしれません
もちろん津田梅子さんのようにその時代でも社会で活躍する女性もおりますが、自分の生き方ミッションが、時代に合わないと大変な苦労があるとおもいます。
このように時代に合った宿命そうでない宿命というのもあります
ご自分の宿命とライフカレンダーに合った生き方をされているとストレスがすくないので長生きできます逆にこの流れやミッションに逆らって 生きてしまうと短命になってしまうというデーターがあります。
典型的な例が京セラの稲森さんと、アップルのステイーブジョブズさんです。
稲盛さんは100歳までいきられましたが、もちろんその崇高な生きざまが彼の人格と長命を支えたともいえます。私が最も尊敬する経営者なので長命の理由の一つはそれであるともいえます。
万象学的には 人生の前半の彼の大きな運気の流れを使って京セラをつくり人生の後半は ご自身の宿命に合った生き方、改良改革に専念され、様々な会社の再生にかかわり 自分のミッションを遂行し天寿を全うされました。京セラから第2電電 三田工業の再生、JALの再生など全てのタイミングがこの自然学のタイミングに合った動きになっていました。
これと真逆なのがジョブズさんです。
アップルの法人化、退社、再び復帰、などすべて大事な決断はこの時は動いてはいけない、足元を見る方が良い時ですよ~という時に実行されています。
彼のおかげでiPhoneは世界中に広まり、世界のコミュニケーションをかえました。
でも、結果彼は50代半ばでなくなっています。
経営者の場合、会社と自分との関係、後継者への引き継ぎなど
大事な決断は会社の存亡にもかかわります。
良い例がオオツカ家具のお家騒動です。
もう10年近く前になりますが日本では高級家具で有名だった大塚家具の創業者大塚勝久氏と娘さんの久美子さんとの社長交代劇がありました。
元々東大出のエリートの久美子さんが大塚家具に入社されたタイミングも彼女がスタートするにはふさわしくないタイミングでした。
お父様である勝久氏が久美子さんに社長を譲った年も社長交代には相応しくないタイミングでした。
このタイミングでやめた事とは縁がきれてしまうのです。
ですから いったん会社を去ったらこの会社とのご縁はもうないので、
会社には二度と戻ってはいけないという勝久さんは
取締役会で久美子さんを解任し社長に復帰してしまいます。
2015年その後さらに久美子さんがクーデターを起こし社長に復帰して、
ここからいわば公開親子喧嘩のようなものがスタートしてお父様である勝久氏は会社を去ります。
久美子さんのバッドタイミングで入社し バッドタイミングで社長に返りさいた結果が
次の彼女のバッドタイミングに明確化します。
次の久美子さんのバッドタイミングの2018年 大塚家具は経営危機におちいり
翌年の更にバッドタイミングである2019年にヤマダ電機の傘下にはいることになり
2020年久美子さんは会社を去ります
名前こそのここっていますが大塚家は自分の会社を失ってしまいました
とても残念なことです。
(ここからわかることは経営にはタイミングが大事だということ)
もう一つは部下、後継者の性質を知って人事を行うことの大切さで
久美子さんの取説からわかることはとても頭の良い、プライドの高い方だということです。
弟がいるにもかかわらず女性で跡取りとして親に認めてもらえているうちはよかったのですが…
お父様から跡取りと認められないとわかったとたんプライドが傷つき
全てが陰転してしまいます。
プライド高い人が陰転すると責任転嫁するようになります
そのため、その後の会見でも、業績悪化は社員のせいだと社員を激しく非難してしまっていました。
会社は人です。もし先代が、後継者の性質を見極め、取り扱いをうまくやっていれば・・大塚家は家業を失うことはなかったかもしれません
大事な会社をタイミングと人への対応さえまちがえなければ 失わなくても済んだかもしれない残念な例です